金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

髪の延びる姫ダルマ

人形の廃棄方法を問われた。

こういうものは人の形をしているから人形なので、般若心経をお唱えして焼いてしまっていいんです。

すごく怖がる人もいつが宗教的な者や呪物ではないので普通はその程度でいいと思う。

福猫のように拝んだものは少々扱いが違います。

要は形が残らぬ方がいい。

焼けないものはお読経のあと、金剛合掌(右おや指を上にして互いの指を交差した合掌)して発遣陀羅尼「オン バサラ モキシャモ(ク)」と三遍唱えて、その後一気に壊してもよい。

ただし解体するなら跡形もなきようにすべきです。

手足や首ばらばらなどはかえって凄惨でよろしくない。

そこまでは破壊しがたいなら手はもう一切つけないでそのままゴミに出せばよいと思います。

呪いの人形などの映画を見ると怖い気がするものですが、実際はそんなのは滅多ない。

 

ただし、・・・私の師匠の寺に一時期、髪の毛が伸びてしまう姫ダルマ一対がありました。

ある信者さんのお家のもので眦が切れ上がって見えて怖い感じだったが、回向堂の聖観音様と一緒に置いてお参りしているうち表情はだんだん変わって柔らかくなった。

詳しくはうかがいませんでしたがそこの家の何か特殊な事情はあるようでした。

 

師匠は特別に人形に向かって読経はした様子はありませんでしたが日々お経を聞き観世音の徳に親しんだのだと思います。

師匠は「・・・もういいだろう」といって焼却したのを覚えている。

人形は普通所持していた人の残留思念が残っているのですが、このように稀によそから何か入りこむこともなくはないですね。

でもそれには必ず何らかの形で人が介在します。

放っておいてひとりでに魂が入ることはないです。