伊矢野慈峯師から聖天浴油専用の念珠を頂きました。
白檀製で特注品です。
明日から使わせていただきましょう。
みかん玉という「みかん」みたいな球が特徴ですね。
これはどういうものかというと・・・浅草寺貫主の清水谷恭順猊下が使っていたものを善光寺大勧進を務めた石塚慈侊大僧正がいただき、さらにお弟子の伊矢野師に伝えられたといいます。浴油用です。
ありがたいことです。
石塚 前々大勧進猊下は大福生寺先々代の藤本真靖老師とともに清水谷猊下から伝法を受けた方でもあります。
添え書きによるとなかなか気に入ったものが作れないで、4,5年要したそうです。
浴油で長年使うと念珠は香油を吸って真っ黒になります。左は元は普通の梅の大平でした。加行以来使っている金属の独鈷もすり減っていまでは筋模様はなくなり、ほぼツルツルになりました。
年月とは恐ろしいもので木で金属が磨滅してしまうんです。
明日から使うこのお数珠(右)も真っ黒になるまでこれからも元気で修法したいものです。
表面ツルツルにすっかり磨滅した独鈷です。十一面観音菩薩の御誓願通り、長年、これという大病もせず、天災、人災をこうむらず、滞りなく拝ませていただいたおかげです。神仏にも世間にも感謝のほかありません!
南無十一面観音神変者