お札の発送も終わらにうちに新年祈祷の浴油にはいります。
そうでないと間に合いません。
小さな金箔押しの聖天様が仕上がってきました。
本尊も厨子も転覆も金メッキにコーティング修復してあります。
いわゆる「金天仕立て」というものですね。黄金の尊像に模してあるものをそう
いいます。
このご本尊もお浴油初参加です。
本物の金天も上品の祈祷に毎月修法しています。よそ様から預かることもある。
いずれも極小さなものです。当たりまえですが・・・
金天の修法はご利益は絶大だがとりわけ難しく、聖天をよく知る行者さんには嫌がる人もいる。行者に障碍がおきやすいらしい。
むしろ本当は木天(木造の聖天)こそ最上なのだという話も聞きます。有名な生駒さまの御本尊は木天ですね。関西のご本尊は木天が多い。金属像と違い型がないからオリジナルそのものですものね。
まあ、材質は本当は何でもいいんだと思う。たいして重要じゃない。要はどれだけ拝むかです。
材質にあまりこだわりすぎるのは迷信でしょう。
昔あるお寺で金天が盗まれた。
それでその住職さんが私の師匠に相談にきた。
代わりの聖天像はどうしたらいいのか・・・・
そうしたらまずとりかえせ、それからだといわれた。
まあ、そもそも純金でとても高額なものであるから当然だと思ったが・・・
でもお経本と数珠を電車に置き忘れた信者さんにも同様のことを言った。
安易に「では代わりを」とは言わなかった。
なくせば買えばいい・・・そういうものではないという。
ちなみにお経本と数珠は駅の落とし物に届いて無事に帰ってきたという。
失ったことにはそれなりのメッセージがあるからだろう。
金天は「障碍」が特に多いと聞きますが、私は幸い今のところはまだこれといってはないですね。
色々な行事まで手が回らなくなってきたので、当院でなくお弟子さんのお寺で行事としてしてもらうことも今後多くなります。