馬頭観音さまのお経というのはないのかとお訊ねがたびたびございましたが、読誦用はないです。儀軌と言って密教のテクストだけです。
それだけ密教的なのだと思いますが 聖賀野紇哩縛大威怒王立成大神驗供養念誦儀軌法品の偈文から和讃風に作ってみました。
そもそも、そんなことするのは私のような愚僧には過ぎたことですが・・
霊狐さんが力を貸してくれたので何とか出来た。
でもちょっと内容が一般信徒受けせず専門的ですので作ったもののお薦めはしません。
やはり、普通に観音経や延命十句観音経 般若心経でお参りしたほうがすなおですね。
(笑)
駄作ですがせっかく作ったので一応お披露目、左側は元の偈文です。
聖賀野紇哩縛大威怒王立成大神驗供養念誦儀軌法品 大廣智三蔵訳 上巻より
歸命金剛手 密主大菩薩 帰命頂礼金剛手
能說最上乘 令速證菩提 我 今無上の法説きて 菩提の道を進め
けん
賀野紇哩縛 能摧諸魔障 今この尊は諸々の魔障 残らず砕きけり
以慈悲方便 現大忿怒形 慈悲方便のその故に 忿怒の姿を現して
成大威日輪 照曜無邊界 日輪が無邊の世界を照らすごと
修行者暗暝 速得悉地故 行者の混迷除こりて悉地たちまち現前す
流沃甘露水 洗滌藏識中 はたまた 甘露をそそいでは我らが蔵識洗
い給う
熏習雜種子 速集福智聚 薫習残らず浄めおき 福智の二厳新なり
獲圓淨法身 故我稽首禮 円浄微妙の法身に至らんがゆえに礼拝す
我今依密言 微妙理趣教 我今 密言のべおきて深秘理趣の教え説く
說最密儀軌 阿闍梨先擇 そも秘密世界に至るには 阿闍梨その人選
ぶべし
修密言弟子 淨信三寶者 三宝篤く敬いて
愛敬於大乘 渴仰瑜伽教 大乗瑜伽の教法を こよなく慕いていとま
なく
好修菩薩行 其心不怯弱 菩薩の行願怠らず 心に怯弱さらになし
求學相應門 捨身命及財 法を求めて学ぶるに などかこの身を惜し
むべき
無厭倦悋惜 族姓具諸根 財宝況や惜しみなし。宿世の善
因現れて
多聞護正法 愛樂六度行 正法あまねく聞き給い 六度の行も怠らず
愍念諸有情 常被大誓甲 愍念有情のその人は大悲の鎧身にまとい
盡度無邊界 一切有情類 この世のあらゆる有情をば漏らさで救う心
にて慈悲の深きは海に比す
令疾證菩提 阿闍梨若見 さだめて菩提に至るべし
阿闍梨 その人見し時は
如是法器人 方便而勸誘 すなわち法器と知りぬべし
先當為演說 微妙菩提道 微妙菩提の道説きて
善巧般若理 速疾菩提路 善巧方便 薩般若の智 速疾菩提の路進む
然與受三歸 令發菩提心 三帰の心をみしときは 三種の金戒を与えお
き
次授與三世 無礙三種戒 菩薩の律義そなわらば
菩薩之律儀 方引入輪壇 輪壇世界にいざないぬ
受與本所尊 持明護灌頂 かかる尊き真言を頂き仰ぐその時は
應示曼荼羅 告令三昧耶 曼荼羅世界現前し 仏と我と違いなし
仏と我と変わりなし
從今至成佛 勿捨菩提心 蓮の台に乗る日まで菩提の心失わず
恭敬阿闍梨 等同一切佛 仏法僧を敬いて
猶如執金剛 於諸同學處 學所は薩埵に変わりなく
深敬不輕慢 從師受金剛 驕慢の心さらになし 金剛秘密の教え受け
及受金剛磬 為求悉地故 宝杵その身を離さずに
乃至菩提場 常持不應捨 菩提の道を進むべし
親對灌頂師 具受本尊教 教え受けたる暁は
決定無疑謬 然後勇進修 心に疑う雲もなく 獅子のなにをか恐るべき
噉喰金剛馬頭尊
蓮華の鞍に我載せて至り給うぞ ありがたき
オンアミリトドハバウンハッタ