一字金輪は最勝の仏です。この尊像は大日金輪というもの。
その正体は北極星の三昧に入った金剛界大日如来。熾盛光仏頂というのも実質的には同じ仏。
外に北斗曼荼羅の中尊である釈迦金輪というのもある。
五百由旬断壊の法と言われ、(仏教の経典のひとつ阿毘達磨倶舎論(倶舎論)の記述などでは普通1由旬を約7~8kmと解釈するらしい。500由旬はすなわち4000キロほど。)
この秘法を修すれば周囲の一切法の威力は失わしめます。図だと蓮台を支えるお獅子は七匹ですが本当は八獅子座ですから八匹が正しい。
大日如来は月輪を背負いますが、この尊は熾盛の日輪を背負います。
この法は無比威力、最高の力を持つので大限破門殺の祈祷にも使えそうです。
昔、わが師匠が道を誤った悪しき振る舞いの行者から授けた法の威力の全てを奪うべく秘法「時処金輪法」を使用した話を弟子仲間のK師から聞きました。
そういう威力もある。
実際そのあとその人は行者としてはたちゆかなくなってしまった。
授けるのも法なら奪うのも法だ。恐ろしいことだ。