一般の皆様からのご祈祷のご依頼から深く感じること、それは精神疾患のお悩みがとても多いこと。
ご自分でなくてもご家族についてもそうしたお悩みを聞きます。
正直大変難しい部類の問題ですが、さりとてもう「さあ、ちょっと無理です」とばかりもいっていられませんから今後の課題として何とかしないといけないなあ・・・と思います。
年ばかり取ってあいもかわらず愚痴薄徳のお恥ずかしい者でありますが、なんとか精進し皆さんのお役に少しでも立てるようその方面の究明修行していきたいと思います。
さいわい近年。他宗の某僧正様から貴重な法いくつかを授かりその法が大変重宝になっておりますので現在、外来の一般祈祷は動物の祈願を除くと多分にその秘法を含めて祈祷しております。
お不動さんに関する短い秘法ですが、もともとこれを僧正様にお授けされたご老僧は神通広大で知られ、この法の効験だけでの就任したお寺の復興をなしとげたというほどの秘法だそうです。
その方は効験は確かでありますが長々とは拝まぬ方だそうです。
飯縄様はお不動様が本地ですので一応その法を施す場合は当院では飯縄様の法の中で拝んでいます。そんなに長くないので即座祈祷に最適です。
精神疾患はほとんど過去の体験からくる心のひずみで霊の障害が原因ではないですが、こころの状態が乱れますからそういうものが寄ってきやすい状況でもありますね。
寄ってくるものは皆さんが思うような浮かばれない霊や他人の呪詛などではなくほとんど人のすきを窺う餓鬼や常随魔などの鬼神の類です。
キリスト教は霊現象の多くを死者の霊ではなく悪魔の仕業とみるようですが、それはある意味正しいと思います。
日本人は霊現象というとすぐに死んだ人も考える。
意外に思うでしょうが仏教の経典には幽霊に該当する者による障害はほとんど見当たらないものです。何かを訴えたり救いを求める話はある。
大体、死してのち夜叉や餓鬼など鬼類に転生したものがうろつくのです。
起世経に説く鬼類だけでも七十種類を超えるといいますから色々いる。
糞尿を食らう屎尿餓鬼から天に匹敵する大夜叉もいる。
彼らはときには人間の死者や先祖を偽りもする。
だが実際は彼らはもう人間ではない。
前世で人間であったにせよ生前どんな人間だったかも全然覚えていないことが多い
ただし先天性の場合はやはり家系に関する供養などが重要なことも少なくないものです。