尊敬できる人でなければ敬意は払わないという人がいますが、それは違うと思うのです。
敬意とは人間が人間にいだくべき基本的な「礼」です。
中身のいかんによらず存在するのが礼だ。
むかしは敵味方の果し合いでも礼が存在した。
桶狭間の合戦で今川義元を討取った織田信長。
今川家の葬儀に義元殿のお首がなくてはお困りであろう…と首を送ってきたという。
基本的に敬意があるからだ。
因縁によってたとえ、敵 味方になってもお互いに人生の定めつたなき人同士たることへの敬意だ。
それは人間ならばどの国の人にも本来あるものだと思う。