なにかというと貴族的な人間を無能で惰眠を貪る存在だと決めつけるのは日本のマスコミの歴史的に最もダメなところだ。
貴族的という部分に対する日本の左寄りのマスコミの反発もあるのだろうか。
長い間テレビや映画では足利義昭も今川義元も貴族的な大名は無能で遊びに現を抜かす阿呆そのものにえがかれてきた。
一方で大量虐殺者の極悪人 織田信長などはあくまで格好よく、好意的に描かれてきた。
信長を描く作品で登場する信貴山城の松永久秀も悪く描かれるが地元ではまた評価は大いに異なる。
そういうところは決めつけで何も学んでいない。
歴史に真の善玉も悪玉もないのだ。皆良くも有り、悪くもあろう。
今回の大河ドラマでは今川義元だけはいくぶん復権したようだが。
今川義元は東海道随一の弓取りで足利家の後をとるなら今川家だろうとさえ言われてきた人なのだ。
何百年も前の人とは言え、決まり切っておごり高ぶりから油断して信長に敗れた愚かな人間のように描くのは大変失礼だ。
個人的にもデストロイヤーの織田信長より今川義元の方がずっと好意を持てる。