霊は肉体がないだけで我々と同じ存在。人間だ。
霊を扱うものはそこをおろそかにしてはダメだと思う。
これは私の体験。
ある酷い皮膚病で苦しむ親子。奥さんが相談に見えた。
背後に強烈な怨念を感じる。
こういうことは滅多ないが心当たりがないかありていに伝えた。
その話をしたら彼女はさっと顔を曇らせて・・・・やがてある事件の話を始めた。
それは彼女の実家の話。
これは本来ならトンでもない内容だったけどもう関係者はすべて死んでいる。
しかも彼女は当事者じゃない。ただその子孫だ。
彼女の子どもさんたちも子孫だ。
これぞ末代までも呪ってくれる!というやつだ。
まあ。そういうことになっても不思議のない話だ。
で怨念を解くため秘儀「精霊供養」をすることになった。
七日間の供養が無事終わった。
あと百日のお供養を本人にしていただくのだが・・・。
そのあと、いつまでたっても終わったという話がない。終われば最後のおまいりをして塔婆を納めるのだが。
ややあって、
供養が終わったという連絡の代わりに親子全員がむち打ちになったという連絡が来た。
皮膚病のほうはというと・・・母子ともにきれいに治ってしまったそうだ。
供養は途中でやめたという。
なぜ供養を中断したかというとここのご主人が宗教が大嫌いで、「そんなバカみたいな事はやめろ!」という厳命だったそうだ。
それでやめてしまった。その後のこのありさまだ。
私はむちうちは明らかに霊の報復だと思った。
むちうちになったのはすべて皮膚病のメンバーだからだ。
「霊は約束通り病を治したのにあなたはなぜ約束を守らないのです!やりなおしてください。」ということでこっそりまた供養を始めることにした。
ところが、またいつまでたっても連絡はない。
それから何か月もたった年の暮れ彼女から連絡があった。
「先生。大変なことになったんです。」
「・・・どうしたんです?供養は終わったの?」
「いいえ。やはり主人が嫌がるんで辞めてしまったんです。そうしたら・・・」
なんとこの年末に来て原因不明の出火で家が全焼していまったそうだ。
「どうしたらいいのでしょう?」
「知りません。どうすることもできない。あなたは繰り返し二度までも霊との約束を破ってしまった。私にはあなたはもう助けられない。」というほかはない。
相手が霊だからと舐めたかかればこういうこともある。