金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

安易に処理していけない「辛さ」もある

再度相談したいというお話。

でもこれは精神的になかなか収まらない・・・ということ。

そうなると内容的には前回と同じ話の繰り返しだ。

その都度、いうことが違うならかえって変なものになる。

だから断ります。時間の無駄だ。

 

感情処理や慰めのための時間枠は取らない。

そういう優しさはもちあわせなし!

そういうことまでしてたらかえってその方の自立を阻んでしまう可能性があるからです。

 

例えば別れ話自体の相談はできても、それが辛いという感情処理は「時間」にしてもらうのが一番だ。

そういうことで再度お出になっても話は何もかわらない。

時間の無駄だ。

心理療法で何とかできませんか?

心理療法を使うのは「異常な悩み」だけだ。

そこ勘ちがいしてませんか?

あたりまえの辛い感情を即座にどうにかすることはできない。

してはいけない。

例えば近い過去に愛犬を失いペットロスで泣いている人や恋人に振られてガクンと落ち込んでいる人を即座に「そんなの全然平気!」にする方法があればそれは危険である。

そんなのは「邪術」の類だ。麻薬と同じことだ。

 

禅家に「災難いあう時は合うのがよろしい」という言葉がある。

怖い、悲しい、腹立たしいは人としてのあるべき普通の感情。

自分がその辛さを持ちながらすべきことをし、してはならぬことはしない。

他に仏教の教えなどない。

体のどこかを傷つけたら痛いでしょう?

あなたが辛いのも生きてる証拠だ。

同じことだ。

異常なことではない。