金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お施餓鬼はなんのため?

例年説明しているのですが、お施餓鬼というのはなくなったご先祖や故人が餓鬼になっているから供養するのではないのです。

そこを勘違いして「先祖が餓鬼道におちているのでしょうか?」と心配する方もいます。

施餓鬼の意味はそうではありません。

かわいそうな餓鬼さんたちにお食事をあげ、成仏の道を開くという大善行を行い、それを故人に振り向けることこそが施餓鬼なのです。

丁度、慈善事業への寄付をご家族や友人の名前でするようなもの。

特にペットのお名前や水子さんのためにするときは大変大きい功徳になる。

動物や生まれてこられなかった水子さんはほかに功徳を積むことが困難だからです。

ほかにも不遇な生涯を送られた故人のお名前ですることは大きなバックアップになります。

たとえご本人が餓鬼道にいたとしても「先に道を得るものは誓って相度脱せん」とあり、成仏された方はまた他の餓鬼道にいる亡者を彼岸に引導します。

普通に年期法要をすることよりこの施餓鬼のルーツははるかに深く、お釈迦様が直に教えられたといいます。

仏弟子の阿難尊者はある日、恐ろしい醜い姿の餓鬼から「お前も三日後に死んでこうなるのだ。」と言われ、釈尊に救いを求めたところ、救いの道として示されたのがお施餓鬼つまり餓鬼への供養と言われています。

また密教的には自らが三界万霊を供養すると豊かさを増して、寿命を増し。大きな福徳を得られるといいます。

お施餓鬼を続けて大病から出することができたという霊験も現に聞きます。

 

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