金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お経はお墓で上げてはいけないという魔説

昨日、どこだかの霊能者が「お墓で俗人がお経を読むと霊が集まるからダメといっていますが・・・どうなの?」と言っていると質問を受けた。

どこの馬鹿坊主が言っているのかと思えば、聞けば霊感商法で法外な金を要求し訴訟にもなって負けているお方。

守護霊だの守護神だの売っているという。

この人にお金払うとつけてくれるんだって。面白いね。(笑)

金に任せて伽藍など構え、宗派も立てて、管長などと言っているらしいが、私に言わせれば本人が素人同然だ。

 

俗人が般若心経なんか唱えるなというらしいがこれは明らかな魔説です。

 

般若心経は古来「仏前にては花のお経 神前にては宝のお経 まして人間の家のためには祈念 祈祷のお経なれば声高々と読み上げれば神は梵天 帝釈 四大天王 下は堅牢地神に至るまで感応納受すること疑いなし・・・」と前経にも言う。

般若心経前経は和製の祭文にすぎないが、そこには読んでこられた悠久の歴史が反映されている。

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大般若経においては経文奉安するだけでもそこは結界された聖地となるという意味が書かれてあり、法華経はこれを読めば陰ながら天竜八部衆を使わして聴聞せしむという。

経こそは仏教の命であります。

釈迦の金言に明白だ。

それをこともあろうに坊主の端くれが挙げてはならぬなどとは馬鹿を言うにも度が過ぎている。

邪師の言うことなど聞かずに大いに上げたらいい。

 

お墓に言って取りつかれるというような方はお経など度読まなくても取り憑かれる。

読経とは関係ない。体質や心も問題だ。お経のせいではない。

むしろ俗人であろうと読んだ方がガードになるからずっといい。

この大先生は坊主はダイジョブと言っているらしいが、そこがもう馬鹿げている。

坊主でも信仰のない奴は山ほどいるのは私がよく知っている。

般若心経のような短いお経もろくに上げられないものもいる。

そんな僧侶に読んでもらうくらいなら自分があげたほうがマシだ。