金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

君子豹変してほしい

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人にはいくつもの顔がある。

色情はほんらいの動物としての基本的な欲だ。誰にもある。

だが一つ間違えばそれはしばしば人も動物のレベルにもどしてしまう。

檀家にはよい和尚さんだそうだがふたたび反省して再び法務が取れればいいが・・・。

 

因みにこういうのを誤って君子豹変という人がいる。

そもそも「君子豹変」は易経の64卦のうち「澤火革」にある言葉。

「品行方正でまじめそうに見える人が欲を抑えられないで悪事に手を染めることを言う」というのはおおいに間違った使い方。

第一君子は「まじめな人」「品行方正な人」の意味ではなく、「済世利人」の志を持つ天下有為の大人(たいじん)のこと。

君子というものは誤った方向からがらりと豹が模様を変えるように方向転換することをこれに対し「小人は面をあらたむ」という。

つまり、小人(くだらない人物)は面だけ反省して中身を伴っていないことを言います。

これでは同じ過ちを繰り返す。

最近この「小人」という言葉は背の低い人への差別用語だという無知蒙昧の輩がいるが、小人とは背の低い方のことではない。そういうことを抜かす見識の低い者のことを言うのだ。