金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

小人とは背の低い人のことではない

自分のことしか考えられない人は色々質問して答えをもらっても礼は言わない。

教てもらっても教えてもらったという考えがない。

聞いて答えを引き出したとしか認識できない。

 

必ずしもわがままなのではない。

スケールが小さい人、器量が猫の額以下の人なのだ。

常に関心は自分。それ以外考える余裕がない。

わがままというのはまだずっとましな人のことを言う。

自分が一番大事。勿論それは間違いじゃない。

誰でも基本はそうかもしれないが、ストレートにそれしかないというのも悲しい。

 

人のことをまず考えれば周囲はその人を下にはおかないのに全く逆をしている。

人のことを考えることが自分を守るすべだと知らないのだ。

 

こういう人を小人(しょうじんと読む)の類という。

 

最近「小人」は背の低い人への差別語だから使っちゃいけない!という人がいるが、

そういう人が心配すべきは他人様の背の丈などではない。

自己の無教養さだ。

これはそういう意味ではない。

改めるべきはその愚かな間違いであり、愚かな認識で歴史的に培われた言葉までなくすべきでない。