金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

軽々に師の名をかたるなかれ

世の中には基礎の基礎もできていないの師匠の名前を堂々と語り、自慢げに言うものがあるが噴飯ものだ。

あまつさえ師匠の名前を出して人を威圧するものもいるやに聞く。

実際「俺は○○先生の弟子だ」などと言って、あたかも自分お意見は師匠の意見のようにいうものもいる。

ここまで恥ずかしい弟子を持った師匠はまったく気の毒だ。

 

酷いのは弟子でもないのにまるで弟子のように余所で吹聴する。これは論外。

 

そもそも弟子の内にも入らないヒヨコの類が師の名前を軽々に口にするのは憚るべきことだ。

まるきり虎の威を借りる狐だ。

 

ところが逆に一通りのことができだすと、今度は自分の宣伝や自慢で、聞かれても師匠の名前など口にしないというのがこの手の人物には多い。

 

そもそも駄目な弟子ははじめから平行して師匠に断りもなく、方々に勝手に顔を出してあげくに恥をさらすようなことをしでかす。そういうものだ。

大体そういう人はここぞというとこに草鞋を脱いで、後は方々行ってやりたい放題と初めから決めているんだね。

伝授しただけのお客さんならそこは自由だけど弟子じゃ容認できるわけない。

そういうことしたきゃ出ていけが相場だ。

 

西遊記に菩提祖師(須菩提)から72通りの変化と筋斗雲の秘術を授かった孫悟空は腕はいいがお調子者、仲間に術を見せびらかして自慢していると、菩提祖師はそれを見抜いて去らしめ、「お前は将来、大ごとをしでかすやもしれない。どこへ行っても我が名を口にしてはならぬ。」と釘を刺される。

 

それが昔からのやり方だ。

そこは術より人間性の問題だ。