釈尊の説かれたふたつのしあわせ
一つは父母に仕え、配偶者と子供を守り、稼業を円滑にする在家生活の幸せ
一つは人間関係のしがらみを離れて、感情や欲に惑わされず左右されない出家者の幸せ
だが前者の幸せはいずれは無くなる。
人生の円熟期を過ぎて主な仕事も終え、すでに父母もなく、子供も独立し家庭を持ったら・・・出家せずとも人はそろそろ後者の「幸せ」を心すべきだろう。
老いは不自由なだけでなく人を開放する側面もある。
老後に幸せとは仏教的に言うならばそれだ。
確実にやってくる病や死が訪れる前に子供の家庭や孫に干渉したりするより、それこそを求むべきだ。