今日は他宗のご住職が理趣分伝授に見えられた。
他所では大分断られたそうだ。
まあ、伝授しないというより知らないのかもしれない。
理趣分読んじゃだめなのはたぶん真宗と日蓮宗くらいで、そもそも顕教のお経ですし、顕教立てでおさずけするのには人物さえ確かならさしつかえないと思う。
天台の教相判釈から申しても通教たる般若経は大乗仏教の僧侶であるなら凡そよんでいけないというほうはないだろう。
とはいえ誰でもということではない。
宗派なら宗派のすべきことをきちんとした人に限るし。原則的に紹介もあったほうがいい。
どこの宗派だかわからないような行者崩れみたい人には授けたくないので。
勿論、在家の方にはお授けしません。
うちは大体音訓両読みで素読200回
その後作法や護身法つけて500回
仕上げに九字、祭文などを伝授して300回してもらっている。
都合千遍なかなか大変ではある。
わが師匠は華水供などするよりも理趣分をもっぱら毎日、あげて祈願していた。
亡くなられた善光寺貫主の瀧口先生も理趣分が好きだった。
元三大師信仰が厚い山田恵諦御座主も好まれた。
概して祈祷の達者にはこのまれるようだ。