金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

家なき子

日本人の歴史の中では「家」と呼ばれるものが重んじられてきた。

「家」はハウスではない、ホームでもない、家だ。

家には霊系が隠れている。それが家だ。

 

だが家はどんどん壊されていく。

核家族、夫婦別姓、無宗教の葬儀、墓終いもそうだ。

皆嬉々としてそれをしている。

たしかに家がなくなって清々することもあるだろう。

例えば家屋に天井がなければ青空は見えるし、風通しもいいよね。

でも天井がないと困ることもいっぱいあるのだと思う。

家は呪縛な面もあろう。

でもそんな家が歯止めをかけて私たちを育てた部分もあるだろう。

今はみんな喜んで家なき子になっている。それでいいのかな。

いまに日本という国家も実態はなくなるだろう。

ただのハウスになる日もそう遠くないうちに来るだろう。

それが狙いの国もあると思う。