金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

霊的支柱を失う日本

夫婦別姓で家の観念はなくなる方向。

だがこれはもう実現するでしょう。

終身雇用制はすでにもう失われた。

もはや存在しないに近い。

家とは寝起きする建物。職場はただのお金を稼ぐための場。

会社やお店に対する愛は無用なものになっていく。

夫婦別姓や終身雇用制度の崩壊はある種の人々を解放するかもしれない。

無論悪いばかりでもない。

家の観念や人生初期の就職活動に敗れた人には朗報でもある。

自由だ。

だが自由は得るばかりじゃない。

自由というのは本当は手放していることでもある。

「家」とか「仕事」とかは生きていくための道具でそれが不自由なら捨てればいいという風になってきている。

この考えは別なところで日本という国の柱も壊していくだろう。

 

それもいいという人もあろうが、それで日本人は国単位でやっていけるだろうか。

何かができて何かが廃るという風でもない。

ただなくなるだけにみえる。

正座が辛い人は足投げ出してくださいみたいなもので、同時に粘り強さや自尊心も捨てていくのではないのか。

 

のみならず同時に伝統のバックボーンである「宗教」を大事にしない政府の方針は唯一日本を継承している分野もクズししてしまう。

 

年忌法要も祭礼も儀礼もなくなり、いまに外国人を喜ばす観光的イベントを除くと個人の宗教行事なんかよほど変わった奴だけがしていることにしかならなくなる。

多くの宗教団体自体が危機を感じないで宗教色を極力排し、この流れを喜んでいるのだから話にならない。

 

ここにいう霊的支柱とはオカルト的なものでなく日本における習合無意識のことだ。

 

無論いつの時代もあらゆる国が変わってきた。

これからも変わるだろう。

それは当然なのだ。

 

だが日本人は自分たちでものを選んでいない。

選んでいると思っているだけだ。

 

それはどうしてなのか。

どうでもいいと思っているからだろう。

誰かが言い出すことに賛成が集まれば後は烏合の衆のように群がる。

外圧や外国の風潮を美とする思想に無条件に群がる。

「自由」とか「平等」とか言う言葉を言われると内容も考えずに脳の思考が止まり、無条件に平伏する。

それをさらに賛美し常識化をおしすすめるマスコミ。

現代の「錦の御旗」だ。

私は陰謀論を好まないが、背後には大規模な移民計画が動いているのかもしれない。

国の特性などないほうがそうしやすいからだ。

 

日本の伝統的なもを守ろうとすればすぐにマイナスイメージを込めて右翼だとかいいだす。自分たちの持っている物差しを捨てることだけを教わってきたからだ。

 

誰が悪いのでもない。もはや愚かな日本人自身が嬉々としてそうしているのだ。

 

 

私は決して日本至上主義者ではない。

私は中国人や韓国人には及ぶべくもなく、その点では今や日本民族はアジアで有数の愚かな民族だと思う。

この国より「自国の価値」の低い愚かな国を私は知らない。

何かというと日本をさげすむほうが進歩的だと思わされてきたからだ、

それは日本人としての個々人の自己価値も低くせざるをえない。

このままでは日本と国がは本質的にはなくなるだろう。