金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

墓じまいはしても先祖供養は必要

どんどん墓終いが進む日本。

つまり子孫のない家が多い。

私もそうだが、私自身の骨は海にでも撒いてもらってもなにも異存ない。

私は自分の骨などに何も未練はない。切った爪や髪の毛と変わらない。

 

だが子孫がありながら墓終いする。

それはどうだろう。

そうすると、これは先祖からの徳が全く受けられなくなる。

夫婦別姓でますます先祖供養の概念は遠くなる。

霊的には良いことではない。

まあ、娘しかいない家はそれで存続という利点はなくもないが。

加えて戦後、アメリカが日本にして来たことは結果的にすべて日本の霊的弱体化につながるともいえる。

加えて日教組の悪教育が日本人のこころを壊した。

「家」の概念の消失。「日本人」という民族の概念の消失。さまざまな宗教儀礼や伝統的価値観の消失

その傾向はどんどん拍車がかかっている。もう、今ではもはや誰が拍車をかけるでもなく日本人自らでそちらの歩行へドンドン打ちこわしのように突っ走っているというべきだ。

 

たとえ子孫のあるうちでもお墓は高い、石も高い。

子供の教育資金もかかる。

家のローン、車のローンもある。

だから死後誰もお参りしないような墓を建てる気持ちはどんどん薄くなっているのも無理からぬことだ。

 

墓の有無はともかく大事なことは先祖とつながることだ。

墓のない人、墓終いした人でも最後まで仏壇で先祖とつながることは勧めたい。

地のエネルギーは血のエネルギー。

思うに先祖の徳のない人は精神的支柱に影響すると思う。

ここ一番で踏ん張れない。

 

なにごとも流れで処理する。是非がない。

もともと優秀で強い人でも困難な状況に陥って出にくい不遇さがある。

霊的なバックアップがないから。

 

いつの日か、まったくそれの亡くなった日本は国としてはほとんど滅んだようなものになるだろう。

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