「義理があって断れない方から無理な祈祷をしてほしいと言われたらどうしますか?」という弟子の質問
「例えばどういう人ですか?」
「信徒総代さんとか篤信者さんとか・・・」
良く世間では信徒総代や篤信者というと、町の有名人や政治家、大きな企業主などを基準に頼もうとするがそれは大きな間違い。
こちらもその人柄を良く知っていて仏法や和尚の考えを理解する人を選ぶべきなのです。
無理を言って断れないような人を選ぶのがそもそもの間違いで選択ミスです。
篤信者とは単に寺にお金を沢山使う人ではない。仏法を理解するという条件が付く人です。
当院はお金を沢山使うから多少無茶でも言うことを聞くなどということはない。
人というものは無理が通ればもう無理とは思わないもの。
そう、させてしまうのは祈る側の罪です。
以前、事業計画を聞いて「これは無理です」と断ったら、カンカンに怒って「無理じゃないというご祈祷ができるところへ行く」と言ってやめた人がいたが結局は無理だった。
大見え切って無理すれば結局は大きな恥をかくばかりか、人をしておおきく誤らしめる。
その時になっておずおずと「これには初めから無理が・・・」などと言い出すくらいなそういう無理はしないことだろう。