金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お施餓鬼はあの世の福祉

亡き家族のために塔婆を建てるのと三界万霊で建てるはどう違うかの質問・

 

お施餓鬼は困った境遇の餓鬼たちに救いの手を述べるものでいわばあの世の福祉です。

誰かのためにお施餓鬼の塔婆を立てればその福徳はその方に回向される。

その方のお名前で善行が行われたとみなします。

三界万霊を自分の名前で直に供養すれば自分の徳積み。福積みになります

 

以前、「地獄や餓鬼になるのは本人の悪業の報いだから助けちゃダメではないのか?」と聞く人があった。

要するに服役囚を脱獄させるように思うんでしょう。

でもね、苦しんでも悟らねば無意味。懲りるわけじゃない。

そして地獄に行くのは因果の果てでありペナルティではないのです。

地獄の衆生もお餓鬼でも少しでも仏縁に触れて仏性が開けますように

彼らの次の転生が少しでも明るいものであるように

そういうことでするお施餓鬼なのです。