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断裂した食道を縫い合わせる手術は3度行われました。しかし、けがから10日後、ティファニーは息を引き取りました。 元トリマーは飼い主らに対し、「顔の部分を上向きにカットしていたところ、ティファニーが急に伏せの姿勢を取り、首が傷ついた」という内容の説明をしていました。 裁判でもけがをさせたことは認めているものの、死んだのは獣医師の対応が悪かったからだと争う姿勢を見せてきました。
飼い主】 「謝罪らしい謝罪はなくて。ラインで『すみません』ぐらいは(連絡が)飛んできましたけれど、こっちから連絡したら何か返ってきて、その時にすみませんなんですよね。二重に三重に、本当に苦しめられたなと」
そして迎えた12日の判決。大阪地裁は、「獣医の治療に過失はなく、トリミング中の過失によるけがで死亡した」と認定。「飼い主たちは犬を飼育することで癒され、死による精神的苦痛は大きい」と指摘しました。 一方で、「事故の発生を予見することはやや困難とも言える」などと指摘。慰謝料については「犬の購入時の金額を大幅に超える額は肯定できず、原告1人当たり10万円が相当」などとして、被告の元トリマーに39万6000円の損害賠償の支払いを命じました。 原告の飼い主家族3人が求めていた350万円の賠償額には及びませんで
判決後、飼い主の男性が会見を開きました。判決に対する不満を表しました。 【飼い主】 「ペットはものじゃなくて家族なんですよね。そこについての記述が示されていないというのが大変不満に思っています」
気持ちはそうだろう。でも今の法律の感覚では350万円はあり得ない額だ。
だが、たとえ同時に350万円という額を取ったところで心の穴は埋まるまい。
犬も我が子同然という気持ちから言えば喉はさみで切って死んで詫びてもらいたいくらいかもしれない。
私が当事者でも気持ち的にはそのくらいの憤りはあっただろう。
だがそういう訳にいかない。
いってみればこれは一種のリベンジなんだろう。
気持ちも訴えも私は否定しないが、争うより亡くなった犬を悼むことが第一だと思う。
同時に犬が飼い主との間に時間をかけて培って来たものを評価に入れず単に物品の損害扱いの判決には人のこころを考慮した計らいが何も見えない。
法的には動物は財産という前時代的考えだ。
これは今後重く考えなおされるべきことだと思う。