金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お金で埋まらないもの

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断裂した食道を縫い合わせる手術は3度行われました。しかし、けがから10日後、ティファニーは息を引き取りました。 元トリマーは飼い主らに対し、「顔の部分を上向きにカットしていたところ、ティファニーが急に伏せの姿勢を取り、首が傷ついた」という内容の説明をしていました。 裁判でもけがをさせたことは認めているものの、死んだのは獣医師の対応が悪かったからだと争う姿勢を見せてきました。

 

飼い主】 「謝罪らしい謝罪はなくて。ラインで『すみません』ぐらいは(連絡が)飛んできましたけれど、こっちから連絡したら何か返ってきて、その時にすみませんなんですよね。二重に三重に、本当に苦しめられたなと」

 

 

気持ちはそうだろう。でも今の法律の感覚では350万円はあり得ない額だ。

だが、たとえ同時に350万円という額を取ったところで心の穴は埋まるまい。

犬も我が子同然という気持ちから言えば喉はさみで切って死んで詫びてもらいたいくらいかもしれない。

私が当事者でも気持ち的にはそのくらいの憤りはあっただろう。

だがそういう訳にいかない。

 

いってみればこれは一種のリベンジなんだろう。

 

気持ちも訴えも私は否定しないが、争うより亡くなった犬を悼むことが第一だと思う。

 

同時に犬が飼い主との間に時間をかけて培って来たものを評価に入れず単に物品の損害扱いの判決には人のこころを考慮した計らいが何も見えない。

 

法的には動物は財産という前時代的考えだ。

これは今後重く考えなおされるべきことだと思う。