在家の方で○○様の印を知りたいとか聞いてくる人が稀にある。
あるいは結んでいけないかと聞いてくる。
厳密に言えば結んでも授からなければ印ではない。
「伝授されて結べるものだ」というと「なら伝授してください」といわれるがそう簡単なものではなく、得度して密教の基礎行をして授戒して、初めて授かる。
でも、そんな印など知らなくても皆さんの手を合わすかたち、つまりは合掌は印だ。
もともと太古のインドの礼法に起因するが、手と手を合わす。
仏教的には左が自分、右が仏。
それがピタッと会う形だ。
最勝の印だ。
密教や修験道を奥の奥までやると秘印であるのが合掌であることも多い。
印とは読んで字のごとく「しるし」だ。
密教作法の中でこそ活きてくる。
印自体はそれだけ勝手に結んでもマジカルなパワーはない。