金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

人間だけじゃない。キプロスから猫のコロナウイルス拡大の懸念

専門家によると、今回英国で初確認された変異型ウイルスはもともと存在した猫コロナウイルスと犬コロナウイルスのハイブリット種で、「F-Cov-23」と呼ばれています。人間に大流行してパンデミックを起こした「Covid-19」とは別種のものです。

症状は軽い下痢や倦怠感などですが、大部分の猫は無症状であるため、発見が遅れてしまい治療が難しくなります。

ウイルスに感染すると、約1割の猫が食欲不振、貧血、黄疸を伴う致命的なFIPを発症します。倦怠感、発熱、腹部の腫れや炎症が見られることもあります。治療をしないと命にかかわるため、愛猫の症状に十分注意するよう、専門家は呼びかけています。

キプロス島では、この変異型コロナウイルスのために半年間で約8000匹の猫が亡くなったと公表していますが、実際には30万匹以上が死亡したという説もあります。

キプロス当局は、8月に人間用のコロナ治療薬を投与する試みを始めており、デイリー・メール紙によると、獣医師やボランティアらが症状のある猫の治療に当たる一方で、ウイルスを拡散させないように、病気になった飼い猫を診療所で隔離する取り組みも行われているそうです。