浴油になるといろいろな信徒様の問題とリンクするのか。終わるまでは田阪も体調がすぐれない。小さな魚や小鳥のような生き物も死んだりする。
霊的攻撃は勿論のこと、有象無象色々目に見えないものも来ているのだろう。
故に信者たるものはこの浴油の間は自らの心の垢や煩悩を沐浴するよう落として慎まないといけない。
師匠の浴油も浴油中は顔にひびのようなしわが走り、やつれて、一体どうしたのかと思うようなくらいだった。終わればもうすぐ普通になる。
それだけ負担が来るのだろう。
知らず知らずにこうしたものを毎回喰らえばしまいに倒れたりする人もある。
行者はまず体力だ。タフでないと無理。
霊的に敏感な人は防衛線がはれないなら一番不向きな者だ。
本人が倒れるばかりか、あおりをくって家族周囲にも及ぶ。
だからまず、弟子にしてもなまじ霊感のある人はその道から外すのが最初だ。
霊感なんか無くても後から必要な感覚はいくらでも身につく。
むしろ結論的にはごく一部の霊的な天才児以外は、そのままでは役に立たないし、ないほうが無難と思う。
大体そう言う人は増上慢で、自分は常人より勝れていると思い上がり勘違いしている。そこがなくならない限りムリだ。
世に運 鈍 根というが行者は縁、鈍、根だ。