長野・中野市で男女4人が殺害された事件の裁判が結審し、弁護側は被告の死刑を回避するよう求めました。 起訴状などによりますと、殺人の罪などに問われている青木政憲被告(34)は2023年5月、散歩中の女性2人と駆けつけた警察官2人をナイフと猟銃で殺害したとされています。 24日の公判で検察側は、「他に類をみない悪質な犯行で、刑事責任は極めて重大」などとして、死刑を求刑しました。 26日の最終弁論で、弁護側は「被告は妄想に支配され、犯行当時、善悪の判断力が著しく低下した心神耗弱(しんしんこうじゃく)の状態だった」などと主張し、死刑を回避するよう求めました。 青木被告は最後に「私は異次元の存在から迫害を受け、人を殺して死刑になるために来た」「人を傷つけて申し訳ない」などと初めて自らの心境を述べました。
被告に妄想があるのは明らかだが、殺人を意図していたのも明らかで極刑に値する。
異次元の存在による迫害。
こうした妄想の人は結構多い。そもそも異次元の存在に迫害されたからと言って人を殺す理由がわからない。
自殺は嫌なので人を殺して死刑になりたかったということなのか。
一応殺してしまった人には申し訳ないと思ってはいるようだが・・・
拙寺の場合は霊に攻撃されているという相談が来ることがある。
基本的にすべてお断りしている。
理由は話の内容から99パーセントがほぼ精神疾患であると思うから。
「霊から人を殺せと言われている」という電話もあった。
そこまでとなるともう私などの出る幕ではない。
一刻も早くまず警察に行って相談してもらえというほかはない。
こういうことを軽く思いなしているとんでもないことになりかねない。
故に四六時中、霊や神や異界の声が聞こえるとかいうひとはすべてなるべく早く精神科に行くことをすすめている。祈祷など頼まれても一切しない。それは必要ないどころか治療を遅らせる悪でさえある。
もちろん、こういう人に講員になっていただくつもりは毛頭ない。
ただ、精神科で治るかどうかは知らない。
経験的に言う。程度にもよるがなおることはあまり望めない。それでもそうした医療的な処置を求めたことはとても大事だ。
むしろその一点で行けという。
ぎゃくに精神科にいっているという人のばあいはまだましだ。
では果たして霊の影響は全然ないのか?それがあったにしてもまず社会の枠組みの中に身を置くことが先決である。
本人が治るか否かは二の次だ。そうでないと被害者が出ることもあるからだ。
最早当人がどうこうだけの問題ではない。