
犬の首が竈の上に祀ってあります。本当は白い犬の干し首ですがこの民芸品ではブチ犬になっていますね。左右にお米とお塩、奥には達磨が二体あって背後には榊が立ててあります。これは荒神さんと習合しているようですね。本当は土蔵の一番奥に祀るものです。
商売繁盛とか、七転び八起きだの、開運とかなんとかいろいろ欲どおしく御幣に書いてありますが、罪もない犬の首切って開運はないだろよ!祟るぞよ。
でもこういう民芸品まであるということはそう珍しい事じゃなかったんでしょうね。
祟りも罪も恐れずここまでやっちゃう、人間の欲位愚かで恐ろしいものはありません。クワバラクワバラ。
今でも結構、犬神の祟りを言う地方はありますね。
狗神さんは私も一回だけお手合わせしたことがあります。
でも、こんな酷いことされちゃ祟るなと云う方が無理だワン!