金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

参議院選挙が終わりました。

参議院選挙が終わりましたので久しぶりにひとこと。
まず、改憲派過半数を大きく割り込むという結果は私としては大変喜ばしく思います。
長い間私たち日本人は自分たちで自国の憲法を云々することをタブーしてきました。
長い間、日本人は自分たちで憲法いじればまたまた侵略国になるのだというトラウマが克服できませんでした。
触れない。触れてはいけない。長い間そうでした。
自衛隊も表向きあって無きがごとく黒子のように存在してきました。
此処は最近大幅に改善されて病根がのぞかれつつあります。
この辺でしっかりした「行動療法」が必要です。
この憲法九条さえあれば戦争は絶対おこらなんですよといったバカげた妄想はいい加減捨てねばなりません。
自国の憲法がどうあろうと事情次第で戦争は起きるときはおきます。
かみっぺらに何が書いてあろうと起きるときは起きる。そういう無法の極みこそが戦争です。日ソ不可侵条約があってもソ連は攻め込みました。
かみっぺらはこういう国には役に立ちません。
それが戦争というものです。
勿論戦争になったとしても防衛に徹した戦いに限定すべきです。
憲法をどのようにすべきかはいろいろ議論があるでしょうがまず普通の国への第一歩です。憲法が云々できないということは戦後は終わっていないのだ。
私はそう思います。
憲法九条を死守するということと、占領下の日本のような安保の在り方を続けるという主張は真っ向から真反対の陣営にありながら本当は一つ紙の裏表なのだと思います。
自分たちは武器を取らず、かわりに他国に国防をゆだねる。これはどう考えてもおかしいのです。健全な国ではありません。
うまいこと両天秤の罠にかけたものです。
軍事的には古くはワシントン会議以来支配されているのです。
独立国日本は憲法9条と安保体制という実は裏表一帯のアメリカの作ったワナからぬけでないと本当にはやってきません。