金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お人形さん遊びは呪術です。

召喚呪術についてどういうものかという質問を受けましたが・・・・中国の故事では紙の人形を使って、神兵にしたりという故事があるようですが、日本ではこういうのは大祓の人型や私のやる人型加持みたいなもの。あれは人や自分のかわりにするわけですね。
でも自分の精神を分離して別人にして使用すれば使役法ということになる。本来的な式神はこれです。
これは「分離」ということができればできる。
普通、心理学の世界でいう「分離」は見たくない自分を分けて客観的なものとして引き離す心の働きですが、マイナスでなくプラスの部分でやる。逆をやるわけです。
どうも今回は相手が強い。戦で負けそうだとする。そうすると紙で人形こしらえて神兵を作る。
そこへ負けそうだと委縮している表面の意識でなく潜在意識から強いリソースを持ってきて盛り込む。そういう作業です。
そうするとそれが働き始めるわけですね。
コツは頼むのじゃない。「命令」するんです。
頼むのはこの場合は弱さになる。
神仏なんかは客体がしっかりあるんで、頼むのでいいけど、式神は頼んじゃダメ。不安要因になる。
なにせ自分なのですよ。本質は。
そうすると、それは具体的に自分の知恵や戦術として現れたり、自分の枠を超えて空間的に働くこともある。
そうなると本当に式神らしい働きになる。
別に紙で作らなくても意識の上だけでもなれればできないこともないのです。
だからこういう呪術で本当は召喚するのは自分の意識なんです。
子供のやっているお人形さん遊び。あれって呪術なんですね。子供は自然にそういう分離できる。
もしその子の望ましくない抑圧されたものが盛り込まれたらよく言う「祟り人形」みたいになるかも。
子供はそういう呪術的意味で素晴らしいけど、そのままいつまでもお人形さん遊びだけに終始していると統合できなくなる。だから途中で「あなた、もう大きいんだから、お人形なんて持つ年じゃないよね。」と言って、お人形は取り上げてやめさせるわけですよね。
でも大人になってからまたお人形さん遊びしたっていいんです。特に呪術に興味がある人ならお人形さんは大事なんです。
 お人形さんは無意識に向き合う重要なツールです。
私もお人形さんは好きですね。
一しょにすると怒られるかもしれませんが、仏像だって7その要素があるわけです。
これと別に護法神や霊を呼び出す「召喚法」( こういう呼び方はしませんけど )というのがあるけどそれは今度またお話します。