齢60近くもなると、何の世界にしても、もう師匠や大先輩なんかはいなくなる人のほうが多いですね。
頼る人はいなくなってもう自分でやっていくしかないわけです。
そういうとこまで来たんだなと思います。
私なんか師匠がなくなって十数年たつけど、もう相談したくたって、ききたいことがあったって聞くことのできる人はいない。
師匠のほかにも師と言える人は多いですが、ほかにも信貴山の野澤先生はもっと前に亡くなってしまったし、
私の武術の師匠も平成25年に亡くなってもういない。
(唯一、長吏様がお元気です。一番ご高齢なんですけどね!)
時間的にそれは当たり前すぎるほど当たり前のことですけどね。
だいいち自分もいい年なんだからいつまでも人に甘えて、なんでも物を聞けるというものじゃない。
でもそんなときでもあの先生ならどういうだろうか…と思うと何となく答えは見つかるんですね。
師匠はなくなっても師匠の教えてくれたことは残るんですね。まるで師匠が生きているように。
あるいはこんな事じゃ師匠に怒られるな…とか。
こういう時は師匠ならこうするだろうとかね。
そうすることで自ずからしてしまうところの間違いが防げていると思います。
ああ、ありがたい!師匠につくというのはそういうことだったんだな…と今思います。
私は師匠が良かったんでここまで来られた。
本当に其れだけだなとも思う。
だから教えられたことは大事にリレーしていかないとね。
いけないなと思います。 合掌。