金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

花のみが桜ではないお話

人生を植物に譬えたら、若者は蕾膨らむ春の桜。
そして人生の活躍期は「花」ですね。
やがて実を結び、秋には紅葉し、冬迎えて葉を散らす。
人生も花の時期は30代40代というあたりですね。
50代にはたわわに葉っぱをつけ、それが終わって人生の果実を実らせる。
今は季節も立秋手前、春から伸びてきた木の葉っぱが伸び切ってここからは衰退の影が・・・。
木も人生も同じだよね…やはり花がいいかなと思って景色眺めてました。
そんなこと考えていたら「花のみが桜ではないぞ」の声がどこからともなく。
そうですよね。
いつも桜は桜。私は私。
貴方は貴方ですよね。
「花は咲き、さね結ばせて葉は散れど、同じ幹(身・気)なる桜なるかな」と歌って教えてくれました。
意外と風流な方なんですね。
ちなみにサクランボがなるのは西洋桜ですので飯縄様の出現された頃はまだないですね。
だから「さね」なのかしら。(笑)