「サイコーですか？」「サイコーです！」と言わせて消えていった宗教があります。
「最高とか「最善」」ってなんでしょうね。
ちょっと考えてみてください。
「最高の学校」、「最高の就職」、「最高の結婚」、「最高のお洋服」、「最高の彼氏」、「最高の彼女」…色々ありますが、「最高の○○が欲しい」とか「最高の○○にしたいんです。」って頼まれることもあります。
でもその最高が具体的ならそれでいいけど…実際は何だか自分でもわかンない人も多い。わかっているようでも突き詰めるとわからないことも多い。
例えば「東大に行きたい」なぜなら「最高の大学」だから。
「じゃ、どこがどう最高なのでしょ？」「だって日本で一番権威があるでしょう。」「何学部が？」「どういうことで？」
確かに東京大学は難関だし、ステータスはある。別に東大目指すこと自体に文句つける気はさらさらないんです。
しかし、求めているそれがあなたにとって実際に最高かどうかは、そうだという場合とそうでない場合があるでしょう。
勿論○○大学にはほかにない○○がある。私はそれを学びたい。あるいは○○先生の講義を聞きたいとかはいいでしょう。
大事なのは実際に何をもって最高とするのかですね。
ただ「サイコー」と言う言葉や概念に踊らされては駄目になった宗教とおんなじ。
多分、私たちが使う最善とか最高は「満足」ということと、もう一つその上はもうないのだから求めなくていいんだという安心です。
後者は危険。
それって本当は与えられた「サイコー」で自分の最高じゃないですよ。
漁獲高や総生産量とかはそうだろうけど、人生における最高は数値や評価じゃない。
そして、もっとも利得があるものでもない。
そこにあるべきは感情です。
喜ぶ気持ちです。
それがないのは最高じゃないよね。
そうでないのは此れがサイコーなんだと思えば是も非もない。そういう納得の仕方としてのサイコーです。
それはただの評価あつめです。
そこに本当の意味はないのでは？
思うに本当の最高は自分に適合しているということじゃないですか？
そうじゃないとお金とか、数値に換算してサイコーを求めていくようになる。それは必ずしも正解じゃない。
一番高いお品でももっと安い品物の方が好きな場合もある。
ドンペリよりホッピーの人だっている。
アルマーニより青山の人もいる。
チャンピオン犬よりミックス犬の場合だってある。
いわゆるサイコー型の方はいうでしょうね。
「あんた、そんな程度で満足してよろこんでいるの？へ～。」
いいんです。
喜べれば最高なんです。
おいしいのだか、まずいのだかわからないような高級料理食べるより、お茶漬けサラサラ食べたり、焼き芋ほおばって幸せならそれが最高！
学校も仕事も友人もパートナーもペットも自分に合うんだ…ということが本当の最高でしょう。
それ以外にサイコーなんてどこにもないでしょうよ。
違いますか？サイコーって何？
そして本当に貴方の求める最高はどういう最高でしょう。