金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

大店舗より老舗を目指す。


加持祈祷なんてしていると組織はなかなかでかくなりません。
まあ、ざっくりやってればいいんだけど一人ひとり相手して話聞いて・・・
それがうちみたいなところの身上ですので。
まあ、でかくしている人はいるから、そいつはお前さんの器量の問題だろうと言われればそれはそれまでですが…。
加持祈祷なんか好きな人は大抵大教団みたいにマニュアル化するのが嫌だからダメですね。
祈祷することではなく祈祷の経営が好きな人は別だけど…。
マニュアル化して誰でも教師や職員が同じような対応できないと大きい組織にはならない。没個性の世界です。
護摩で何百人も集めといてワッと焚くとかしない限りは無理でしょう。
だからお不動さん観音さんならやり様はある。

新宗教はそういうの上手によくやるね。
何千人も集めておいて教祖様がお出ましになり,舞台の上から手をかざすとかすると、「アーっつ、癒される~!」みたいの。大したもんですね。(別にバカにして言っているんじゃないです。本当に大したもんです。)
でも相乗効果もあるんでしょうね。大勢いるからシナジー効果。まあ、一網打尽型です。

若いころ密教修行中にあった人には「あんた、うちの先生なんて一遍に何人でも治しちゃうのよ。凄いんだから!うちにきなさいよ。
御祈祷なんてそんなめんどくさいことしないの。そんなメンドーで効果薄いことしていしていないでうちの先生の信者に成ればいいのよ。」というオバハンもいた。
そりゃすごい!ウ~ンでもあんたのアツカマシイ性格までは治らないのね。
残念ですね~。教祖様の力が足りないんですか?
とンでもない。きっとそんなことないんでしょ。
アンタがそれにも増してど厚かましいだけですよね。業が深いんですね~。
あな恐ろしや。

こういうのは特に天部の修法のような細かいことしては無理ですね。
粗雑にしか思えない。すごいはすごい。すごい粗雑。
こちとらマニュアル?クソくらえの思い切り個性派の人間の世界だから。

たとえば聖天さんのお寺は大概本堂はそんなには大きくないものですね。
川崎大師や成田不動や西国霊場の本堂みたいのはあんまり見ない。
まあ、中で浴油するだけだからいらないといえばいらない。
皆さんの前では修法しないからね。

私が現在しているやり方は浴油の御祈祷は一座100遍の浴油に念誦は200遍
上浴油は300遍の浴油で真言念誦300遍
本浴油は700遍お浴油に700遍の真言
まあ、真言は早繰りもどきではあるけど。それを七日間やります。
こんなことしてたらやる人数は1000人は勿論、100人でも無理ですね。
だから講員制度にして人数を限定してます。

まあ、幸か不幸かやりきれないほどには頼まれていないので今のところはできるのですけど。
だからこの仕事はでかくはならないです。
でも…きっちり仕事する有名店になることはできるかもしれませんね。

商売なら店はでかくせずに老舗を目指すという奴です。