金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

息災から始まり息災に帰る。

浴油中、風狐さんから「息災だ。息災を先にせよ」というメッセージ。

聖天供には息災、増益、敬愛、調伏、延命の五つの修法用の真言がある。

だから商売なら増益真言とか、縁結びなら敬愛真言とか唱えて浴油するのですが

息災は無事息災、円満の意味。

風狐さんは「何事も息災から出て息災に帰る。そのような祈りでないならそれは邪なる祈願というべきだ。まず息災。

お前が臨んでいる多羅(浴油のいれもの)を見よ。

息災を表す円形であろうが、

聖天は息災の三昧にまします故、修法壇も円壇、油もまた円形の器に盛り供物も円形にならべるのだ。何れの祈願も息災から出でて息災に帰するべし。」

 

これによって今日はまず全部の祈祷を息災で拝んでおきました。

 

円の四角をとれば四角で増益(地) その四角を割れば三角で調伏(火)

円を割れば半月(蓮台型)で敬愛(風) これらを下から四角 円(水) 三角 半円と重ね、頂に円に参三角を載せれば如意宝珠(空)で五輪塔になる。大日如来の三昧耶形です。

すべては息災のうちに収まると修験道の教えにもある。

梓霊狐が日常のこまごまを注意して言ってくれるのに対し

風狐さんは人間ではないけど私の指導阿闍梨のような方です。