金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

猫が教えてくれたこと


イスタンブールを舞台にしたドキュメンタリーの猫と人々のふれあい物語。
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見た後の良い余韻が残る映画です。
友達がチケットを買ってくれていて、運慶展の前にいってきました。

その中でなんだかで傷ついてしまった男性が猫の餌付けを通して立ち直る話がありました。
愛をもらうんじゃなく与えてこそ立ち直る。いいですね!
与えてもらっても立ち直れない。なぜなら、それはどこまでももらう立場だからです。
もらう立場は、同時にもらえない立ち位置でもあるしね。
この男性は賢い。
どこまでも愛を乞う。ハッキリ言ってそれ、愚かな行為ではないのかと思う。

これ、そういう、いい話なんですけど日本じゃそうはいかないね。
野良猫に餌なんかやろうもんなら近所の人がすぐに保健所に通報するくらいが関の山。
なんかそういうおおらかさないのがつくづく嫌だな~。日本って。

こんなこと言うと叱られるでしょうけど「おそ松くん」の漫画みたいに野良犬や野良猫はいてそのほうが自然な気がする。
彼らが生きていけるという社会の方が豊かな社会のような気がするんです。いろんな意味でね。

やはり、私はいい加減な人間なのでいい加減なところのあるような社会の方が好きですね。(笑)
キチンと整理されていて塵一つ落ちているのも許さない社会なんて好きじゃないね。草生えないように除草剤なんて猛毒を庭にまくのも気が知れません。草が生えて何が悪い!草が生えるのが豊かな大地です。

映画は銀座シネスイッチでやってますよ。