金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

飯縄山に戻った天尊。

飯縄山に戻した聖天様は華水供をしたのみでしたがご満足の様子。
この尊像は亡き師匠が開眼した聖天像で、この間まで一番大きい御祈祷つまり浴油700遍真言700遍を七日間するという依頼はすべてこの尊天でご祈願してきたのです。手持ちでは一番古い天尊です。
男天と女天の立位置が違うので俗に調伏相の天尊と言われますが、案外そういうお像は多いようです。
それでも師匠はこの尊天は男天、女天の位置が逆だから特殊な使命があるのだろうと言っていました。
実際これは拝みやすくはない。
でも除災にはとても強い尊天です。
他に最もポピュラーな祈願をする尊天があり、一応それが総本尊の天尊ですが、これは調伏相ではない。こう言ってはどうかと思いますが、全体に調伏相よりは心安く、拝みやすい感じ。
さて日ごろいかない飯縄山に安置してもちんまり収まった尊天。どういう訳か今回は「おいていかず、連れて帰れ」とはおっしゃらない。
これからどうなるのか見守ってくださっているかのような感じです。