金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

加持祈祷で生きていくには?


加持祈祷の流行るコツは?と聞かれました。
別に拙寺ははやってもいるということもないので私が答えることじゃないけど…いまのところは食べてはいけてますね。
でも昭和、平成、令和と26歳から61歳までこれでやってるから一応は良しと考えていいかも。

あるとするならそれはよく拝むというそれだけの事。

依頼がないから密壇に上がらないなどというのは問題外です。

そのほかには何もないけどそういう姿勢はやがて本尊のみならず、護法善神にも知れ人も知るところとなる。
何事もそれからですね。
むかし、高野山の金山穆韶大徳が同じこと言っていらっしゃるそうです。
「よく拝まないとダメです。」と。
私のような者の言葉は措いても、大徳の仰せのごとくだと思います。

だから私もただ拝むのみ。「他の仔細工夫はなきなり。」です。
何かの拍子で急にやたら流行るとかは室町時代の天台僧・存海さんの「行者用心集」では魔事だといっております。
長い目ではそれはいい結果にならないといいます。
そういうことを期待することは魔の妄網にかかることになる。