この間お目にかけた准胝尊。
お施主様が決まりましたのでいよいよ抜魂いたしました。
お寺の本尊などのように公共的に拝む者は別ですが、個人向けに既に開眼してあるものにかさねては開眼作法をすぐにはしません。
長年拝まれてきたものはただ、抜魂するのでなく法楽をする。まずその労をねぎらうのです。
理趣分一巻を読誦いたしました。
このようにしてしばらく時間を措いてから開眼するのです。
その間、仏像の開眼された魂はリセットされてご修行するのだと習いました。
その間は人目に触れさせないというのが口伝です。