金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

私のお浴油は


一人、一人お浴油して祈願をしていると、なんか植物育ててるような気に
なってきます。
法華経の薬草喩品では菩薩や声聞、縁覚たちを薬草に例えてますね。
仏弟子を育てるのもそんな感じかも。

そして、祈願なら「ああ、この人はやく芽を出して」とか…「どう花開くかな?」とか・・・言う風に。

でも、どんな枝ぶりになるのか?
どういう色合いの花がいくつ咲くのか?
そこまではわからない。幹を育てたり、花をさかせたりはできてもそこまでは自由にはできません。

そこも植物と一緒。
ましてや桜の木にモクレンの花を咲かせることや、桃の木に柿の実をならせるなんかできません。

だから、今日もその方の可能性という種や苗に水をやりつづけるのみ。
それしかできない。

それが私のお浴油かな。