ひとつめは「海獣の子」
舞台は湘南地方。少女のお父さんはなんと江ノ島水族館に努めている設定。
このアニメは描写がすごい。圧倒される未体験の描写力！
しかも遠くのものはざっくり描いて、近くのものは鮮明に。
人の目はそういう風になっているので見ていて違和感なし。
写真のようにすべてくっきりとは違う。
我々は写真みたいには見ていない。
自分の心で観ているだけ。仏教では眼根、眼識、眼処を分けて考える。
まさにそんな感じ。
ストーリーは何だかよくわかんない。私がバカだからかも。
作品は悪くないでしょう。一種のSFとしてみるべきかも。
もう一つは「君と波に乗れたら」というアニメ。
サーフィン好きなカップルのうち、彼氏が死んでしまうのだけど、思い出の歌を歌うと水の中に出てくるのが彼女だけに見える。でも恐怖ものじゃないですよ(笑)
こちらは絵はそこそこ普通ですが、可愛くて悪くない。
かなり荒唐無稽ですが話もわかります。全体にパステル調で楽に見られる。
意外と後者の方が潜在意識に残ってか、映画の後、無意識に劇中に主人公の女性が好きな「ごちそう」として出てくるオムライス食べたり、そのあとは何となく波の写真集など買ってしまった。
普段波にはあんまり関心ないんですが・・・
なんか前者に比べて鮮烈ではなくエリクソン催眠的でした。
妙に尾を引く感じ。
まあ、でも原作を読みたいのは前者ですね。
・・・わからないからこそ読みたい。これもエリクソン催眠で言う混乱技法にかかった感じ。
意図してはいないかもしれないけどそれぞれの作品に違う質の売りがあるなあと感じました。
