「お前たちは一々何でも知りたがるなア・・・私もわからぬことの方が多いのだ。だが幸い今日は天狐様が近くにおられるので仲立ちしてやっても良い。滅多になきことだ。」
「…天狐様。・・・仲立ちですか?」
「そう、天狐様のことばはお前なぞには分からぬからな。
故に私が仲立ちせねばなるまいが。」
「天狐様は人語は話さないのですね?」
「私も実は人語を話しているのではない。お前の脳が勝手に翻訳している。だから我らが人語を話しているように思うだけだ。」
「天狐様はまた別なのでしょうか?」
「天狐様の言葉はそのまま伝えてもお前などには到底分からぬ。考えがまるで違う。ゆえにお前にわかるよう意訳するのだ。例えば図形で何か送られてきたらお前はそれを言葉として理解できるか?そういうことだ。」
そして「輪廻のことだったな。」以下天狐様の言葉のあずさ霊狐による意訳
「お前は輪廻は縦にだけあると思っているがそうではない。横にもある。つまりさまざまな異世界がある。三千大千世界とはそういうことだ。時間系列だけで起きているわけではない。」
「なるほど.ケーシーのいう他天体への転生より範囲はひろいのか・・・?」
ついでにほかのことも聞いてみました「仏とはどのようなものですか?」
そうするとなんとリングがたの冷風機の映像が送られてきた。
「実はこの輪の中のようなものだ。この輪は周囲が囲むからこそある空間だ。それが仏である。
輪はお前たちの信仰や認識だ。神仏とはそれが囲んで作られる空間と思え。勿論、その空間は力あるものだが輪がなくては用をなさぬ。」
私が驚いていると「瑜祇切文の本体真如住空理とはそういうことだ、知らなかったのか?この何もないと思う空間が仏だ。ゆえに運動去来名荒神というではないか。普賢色心三昧というのも同じこと。輪ができれば現れる。輪は人の信心だ。信心を運ぶ者が誰もなければ輪はできぬ。しかし仏は空間そのものであり、ものではないのだからなくなるわけではない。わかるか。」
まだ聞きたいこともあったのですが、察せられたのか「あづさ」が機先を制して「控えよ!もう天狐様はおあがりになる。」と言われたので終了してしまいました。
時間にすれば一分もない頭の中の会話です。
私の所信ではないのでホントかどうか知りませんが面白いのであげておきました。
日ごろから自分で頭はマトモではないのは分かっていますが・・・こうなると、いよいよ、まずいですね。蒲生先生を病院にお尋ねして一度見てもらうべきかもしれません。