金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ヤマタノオロチの神話に見る牛頭天王の力

 

牛頭天王のご利益の一つが縁結び。

それに関してはこのようなことを思うんです。

 

牛頭天王は日本神話で言えば素戔嗚尊、お后の波梨采女は櫛稲田姫ですね。

この二人の神様のなれそめは八俣大蛇(ヤマタノオロチ)の神話です。

大蛇の生贄にされそうだった姫を素戔嗚尊は大蛇を斬って助けます。

この神話の語るものは色々に解釈できますが、一つは結婚における障害です。

 

なかなか結婚できない。その障害が八岐大蛇にたとえることができる。

興味深いことに結婚や恋愛がダメになるパターンは人によってみな同じなんですね。

だから同じ頭が八つある大蛇なんです。

問題をクリアしてもまた同じような感じのパターンで問題が起きてくる。

 

素戔嗚尊が姫に出会うやそういう怖い話を聞かされる。でも彼はあきらめないで大蛇を退治しようとようと考えます。

 

素戔嗚尊の凄いところは負けていないところ。

高天原でいたずらがすぎたため、折檻されてそこを追放になる。姉上である天照大神ともほぼ絶縁。

これ、普通はかなりのストレスと自己嫌悪になるでしょう。

会社で悪さか失敗して首になるみたいなもんやね。おまけに身内からも見放される。

「自分ってだめだなああ・・・」

それで彼もあてどもなく地上をうろついていたんでしょう。そんな時に理想的な彼女「櫛稲田姫」に出会ったわけですね。

でも彼女には怖い大蛇の問題が・・・普通は「もう駄目だわ。そんなのばっかり。」

自分ってついてないなあと思うだろうけど…でも彼は違いました。彼はなんとか知恵を絞ってヤシオリの酒壺で大蛇を酔っぱらわしてとうとう切ってしまった。

 

そうしたら大蛇の中から思ってもないギフトが!天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)ですね。お宝と彼女をゲットして素戔嗚尊はこれで見事に勝ち組に返り咲くわけです。

ほかにないご利益としてあげるなら牛頭天王様にもそういう力を感じます。

負け組返上のご利益といっていいでしょうか。

仕事負け組、結婚負け組は是非、牛頭天王様に祈願してみては・・・

 

実は金剛尊院の藤川住職は決して負け組ではないけど・・・サラリーマン稼業にに自ら先行の限界感じて、40過ぎてこの世界に入った。

45歳でうちに小僧に来た。それも破門殺直前です。

その時将来を不安に思い祈願したのがやはり牛頭天王さんでした。藤川氏は丑年生まれでもあったので・・・

そしてうちに来てすぐ私が彼に手渡したのもなぜか「牛頭天王」の仏像。

出入りの古美術店さんに頼んで入手した。

「これがアンタが教会持つように未来開くかもよ」と言って渡した。

なんとこれ、後で判ったのですが鎌倉時代の作でした。

そんなお値打ちの仏像はうちに一つもないのに。失敗した~!(笑)

 

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まあ、後で聞くと修行時代はこんなえらい目に遭ったことあったことないと思ったくらいつらかったそうです。破門殺も半端じゃないし私も結構きびしいのでね。

 

それでも、教会主管者になって、頑張って今度はお寺の建物まで手に入れました。

今、お寺は既成の法人寺院でもなにかと、やりくりが大変なのにこれは牛頭様のご利益ですね。

それで移転を機に皆様にも牛頭天王様のご加護があるように香合仏を作成したそうです。

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