先日紹介したお不動さまの念誦法に質問が来ました。
「道ならぬ恋に落ちておりますが、どう念誦すべきでしょうか?」という質問です。
不倫まで行かず、職場で奥さんのある方に思いを寄せてしまって自分でも困っている女性の方だそうです。
これはその恋しい思いを焔で焼くほかないです。
この場合間違いやすいことは二つです。
「間違った思いだから焼き滅ぼさないといけない」というのはここではいらないのです。
その思いを感じながらただ、否定せず感じるままにどんどん燃やします。
湧き上がるままに燃やしてください。
それが恋の炎のようになっていしまっても構いません。気持ちが治まるまで念誦の炎で焼く事です。
もちろん一回やそこらでおさまるとは限りません。
でもやるほどに変化してくるはずです。
感情はエネルギーです。感じ切れば消費します。
もう一つの間違いはいくらその思いを感じても「この想いをかなえて下さいとか」は祈らないことです。それはなりません。
大事なことは気持ちそのままに解決をゆだねることです。
このほか、恨みやつらみも同じようにします。
嫌いな人は嫌いなままでいいのです。好きになる必要などない。
嫌いなまま感じ切ってその気持ちを炎に投じます。
だけど「嫌いだからやっつけてください」とかはなりません。
この念誦という場に限っての話ですが、なににつけ罪悪感をもって自分の感情と戦うことはいりません。
ありのままの偽りなき気持ちをお不動さまに知っていただきましょう。
お不動様の前で格好つけても始まりません。
そうするかはお不動様にお任せします。