金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

袖をひく眷属霊

今日、手伝いに来た人。なんか朝から具合悪そう。昨日もきたけど、昨日は午後かえってから何か眠くて・・・すぐに寝てしまったそうです。

だから十分すぎるほど寝ているはずだが元気ない。フラフラしてる。

 

そんなでは仕事にも手伝いにもならない。しょうがないから五体加持をすることに。

お加持したら小さなキツネさんがぴょこんと出てきた。

ハハア、こいつが袖引いているんだな。どこかの眷属らしい。

そうだなあ・・・どこのキツネかなんとなくわかるような気がしたので、そこの本地真言を唱えたらどうも反応がある。

やっぱりそうか!「袖引いても無駄だ。この人間の行くところはそこじゃないぞ。

お前は元の社に帰ってもう来るなよ。」と言って因果を含めた。

キツネはすごすごと帰って行った。

この人はお参り好きで、好きなだけならいいけど少し過ぎたことをする。

親切で良いことなんだけど眷属は期待する。

そういうことはあくまで祭神や本尊にすべきなんだけど、直接、眷属にサーヴィスしてかまうと幼稚な奴はついてくる。ついていけばもっと何かあるとさもしい心を起こす。

でも、それは人間が勝手にしたことだから本尊も祭神もそういうのには「私は知らぬ」という顔をされる。

だから眷属がついていってもただちには呼び返しもしない。

それで「なんでそんなとこにいるんだよう。こっちへ何故来ないんだよう!」とさかんに小さなキツネが引っ張っている。

キツネのイラスト-無料イラスト/フリー素材

本人も心当たり合って驚いたらしく、実際なんとはなしにずうっと行ってないから「そろそろ行かないといけないかなあ…」という感じだったそうだ。

そうやってちょろちょろ方々へ行ってもダメだ。

物欲しい心は駄目だ、正念が座っておらぬ!

とお加持を指導してくれるうちの眷属さんはいう。

まあありがちなことだけどね。これで本人も少し学んでくれるといいが・・・