手技療法をいろいろ学んだある法友から聞いた言葉。
ある手技療法の先生はこういったそうです。
「直そうとか、よくしてやろうなどと思うのではないですよ。
ただ、ただ『おさすり』に徹しなさい。」
この言葉には深い学びがある。
その意味は「整体師や手技療法士は医者でないからそんなことまで考えてはいけない」と言うのではない。
実際は医者でどうにもならず、その方面に活路を見出す患者もはなはだ多いもの。
この前も長年、整形やペインクリニックでどうにもならなかった「痛み」が手技療法で一回の施術で大幅に改善した例も聞いた。こういうことは多々あるのです。
そして、この言葉は当の医者にも通じるものと思います。
「医者が治すのではない。本人が治るのを手助けするだけだ。」と言った名医もいるとききます。
「祈願の道も同じだなあ」と思います。
いいかえるなら
「叶えてやろう、救ってやろう」なんてことは考えないでひたすら、ただお祈りさせてもらう。
それ以外は考えないことだと思う。
私は「…お祈りしましょうか?」とはいっても「助けてあげましょう。」「救ってあげます。」は言ったことはありません。
この間レイキ・ヒーリングをあるお弟子さんから伝授してもらいましたが…お尋ねしたらレイキの心も同じでしたね。
弟子に「そこはご祈祷もまったく同じだよ」といっておいた。
「私が頑張ってなんとかしないといけない!」ではない。
昔は口にしないでも完全にそう思っていた時期はありました。
この一事はたとえ、自分の寿命を縮めても・・・と。
それが仕事だと思っていた。
今はまったくない。
無論祈り自体は手を抜かない。
ただ、実際動くのは本尊だ。私はいかに祈ろうが現実に手を触れるようなことはなに一つできません。
私の仕事は人の願いを本尊に運ぶメッセンジャーに過ぎない。
そのための祈りだ。
毎回そう思ってただただ手を合わせています。