金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自分の責任でないものは同情しても背負い込まない。

ある会社の中間管理職の方の悩みのご相談。

これは運勢鑑定では無く仏教来談法で来たお話です。

 

よくあるように下から突き上げられ、上から叱られる。

もうどこまでが自分の責任なのかもわけわかんないそうです。

たぶん…私がダメなんだと思うとのこと・・・

聞いてみると会社の組織上の欠陥でこの人の出来る課題でもなければ、すべき課題でもない。

 

いわゆるマジメな人にありがちな自分の責任を過大にしてしまう傾向。

実はマジメなのではなく「罪悪感」が強いのでそうなる人がほとんど。

その心は自分の責任だとうけとめることで「不誠実」だと責められることを回避しようしている。

後は実際組織がめちゃくちゃで分担が決まっていないとか。

どちらも本当に自分の責任ではないし、自分の分担でもない。

 

自分のできること。すべきだと思うことを十分果たせないでいるのを反省し、正しく行おうとする態度は社会人として当然だ。

 

だが自分のできないことまで自分の責任だと思い込むのはただの病的習慣だ。

反省などする必要はない。

そういったら「でもそれでいいんでしょうか?仏教的にはどうなんでしょう。」といわれた。

 

いいに決まっています!

何が自分の責任範囲なのかもわからずにマトモな仕事などできまい。責任範囲に無いことまで謝る必要などない。

 

でも文句がきたら、実際そういう時はどうすれば・・・というので

 

「・・・そうですか。それは困りましたね。でも残念ながらここの部署ではそれは解決できません。」と同情的に回避すればいい。大事なことは決して謝らないこと。

謝ることでなんとかできると期待させてしまうからだ。

「じゃあどこに聞けばいいんだ!」と言われたら「それは当方ではわかりかねます。」でいい。

クソの役に立たない無用の罪悪感などゴミ箱にさっさと捨てることだ。

 

ゴミ箱のイラスト | かわいいフリー素材が無料のイラストレイン