金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自然の報復を恐れよ

南アフリカでは、中国などに伝統薬の原料としてライオンの骨を輸出するビジネスが拡大している。骨を抜き取るために飼育し、狩猟家に銃殺させる「ライオン牧場」の実態を中国紙が取材した。

その雄トラの運命は、野生動物保護地区で秘密裏におこなわれた面会で決まった。 南アフリカのヨハネスブルグから車で2時間の場所に、その保護地区はある。「マイケル」と呼ばれるアジア人実業家が、セダンの後部座席に札束の詰まった茶色の紙袋を用意して待っていた。 すると1台の4WDが通りがかる。運転手は車に乗ったままアジア人の男から紙袋を受け取ると、近くの野生動物保護公園のオーナーにそれを運んでいった。取引成立だ。 そのオーナーが所有する公園のウェブサイトには、「当園の野生動物は最高の愛情と最大限の注意のもとで育てられています」と書かれている。 オーナーはライフルに麻酔弾を装填し、ケージで小さく囲われた場所をぐるぐる周っていた雄トラを撃った。その後、トラはべつの場所で解体され、まだ血の流れる死体がトラックに積み込まれて農場へ運ばれた。そこで皮を剥がれて骨を抜かれ、煮沸処理されるのだ。 数週間後、ふたたびマイケルが姿を現してガソリンスタンド前の広場でブローカーと落ち合う。彼は雄トラの骨に加え、「他の動物の14体分の骨」を受け取った。それらすべてを袋詰めにして、ヨハネスブルグからアジアへの輸送を待つ。 14体の骨は、トラより捕獲しやすく絶滅の危険度の低いライオンのものだった。トラの骨と思わせるために、頭骨には毛皮の一部が残されていた。 彼らはトラの骨と偽ったライオンの骨を、中国や東南アジアの漢方薬市場で販売しているのだ。

狩りで殺されたライオンの骨を輸出

こうしたビジネスは、南アフリカの野生ライオンの個体数を脅かすまでに急拡大している。南アフリカでは農場、サファリパーク、野生動物保護区など推計300以上の施設が骨を輸出する目的でライオンを捕獲・飼育している。こうした施設は「ライオン農場」とも呼ばれる。 この産業は、飼育場で繁殖させたライオンを、フェンスに囲まれた敷地内で狩猟家に射殺させる「キャンド・ハンティング」に密接に関わっている。 欧米などからやってきたトロフィーハンターたちは、あらかじめ薬物を投与されて囲い地に放たれたライオンを撃ち殺すという「娯楽」を楽しむ。年間最大1000頭のライオンがこの狩猟法で殺されており、その骨が輸出に回されているのだ。 近年、他の大型ネコ科動物に対する保護意識が高まった結果、ライオンの骨の需要は急上昇している。たとえば、トラ1頭分の骨は約2万ドル(約210万円)もするが、ライオンの骨1頭分は3000~4000ドルだ。ときにはライオンの骨がトラの骨と偽られて流通することもある。 10年ほど前までは、ライオンの骨は売りものにならないと狩猟管理者が廃棄していた。だが2007年、「ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)」によって商業目的のトラの飼育が世界的に禁止されると、南アフリカで野生動物の狩猟をした後に保有できるのはライオンの頭部と毛皮だけになった。

 

※このようなことがあっていいわけがない。こうした傲慢窮まる行為は自然界への冒涜として多くの無関係の人々が自然界からの報復を受けるカルマを作る万死に値する野蛮な行為だ。

自然は人間の行き過ぎをゆり戻す大きな力を持っていることを忘れてはいけない。

多くの人の誄が及ばぬうちに娯楽として希少動物のハンティングなどするものはとっとと地獄に堕ちるがいいと思う。

今自然をあなどり恐れぬ人間どもが地球を滅ぼそうとしている。

私は「人間一人の命は地球と同じ重さ」などということは思わない。

これくらい驚くべき傲慢で恥知らずな言葉を私はしらない。

例えば私自身の命が地球と同じ価値あがるなどとは芥子ほども思わない。

私の命は地球の命に比べれば線香花火にも満たない短い時間のものでしかないからだ。

そういう発言は生き続ける生命の未来を忘れた発言だ。

ましてや地球は人間だけのものではない。

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