金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

1月滅罪会の感想その4  善龍庵

昔から「孝行したい時に親はなし さればとて墓に布団は着せられぬ」と言います。

 

親御さんが生きていて感謝の気持ちが伝えられるなら、善は急げです。

 

もし亡くなっていたら、自分の信仰する仏様の真言を唱えて、感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。機会を見て施餓鬼供養すると丁寧です。

 

親御さんが大嫌いだという人もいます。そうなるには様々な事情があるわけです。珍しいことではありません。

 

そういう方はただ無心に、生きていても、なくなっていても、心のなかで親御さんに向かって真言を唱えることができます。

もちろんそれに抵抗があれば、いずれそれが自然にできる日が来た時に行なったら良いでしょう。

 

【ここから頂いたメール】

 
大森義成先生

こんにちは。2回目の滅罪会をしました。この度は、滅罪会を申し込んだ段階から、連日嫌な夢ばかり見ました。まだ作法していないにも関わらず悪夢ばかり見ました。特に印象に残った夢は、カビの生えまくった洋服を着て嫌な気持ちでいる夢。なんとなく「今の状態なんだな」と思いました。

 

そして、滅罪会の半ばに見た夢は、とても綺麗な巫女さんのような服を着た私。滅罪会をやったことで、「ここまでの状態になったんだな」となんとなく感じました。

 

しかし、私は「〇を懺悔します」とは言っても、5つくらいの懺悔は思い浮かんでくるのですが、特に深い懺悔ではなく…。動物をきちんと飼えなかったこと。親に暴言を吐いてしまったことなどです。正直途中で「思い浮かばない。でも、思い浮かばないほどの傲慢な考え方がそもそもダメなのか。思い浮かばない私を懺悔します。私の言動によって傷つけてしまった人たちに対して懺悔します。この思いも全て仏様に託しお願いしよう」と思いそれを口に出しながら行いました。                         

                              

滅罪会をやって、自分の過去を振り返る時間を持て、両親などに対して孝行が足りなかったこと。「ありがとう」などの感謝の言葉をもっと伝えなければいけないことなどに気が付きました。

 

生きているうちに行動に移していこうと思います。時間に流されて、自分の甘さに流されて、相手に甘えきっていて、やった方が好ましいことをあまりしてきていなかったことに気が付きました。

 

大変ありがとうございました。

 


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