金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

回忌のお経  2

宗派によってはもう極楽に決定往生間違いないという宗派もあります。

浄土門と言うのがそれですね。

浄土宗・浄土真宗・時宗などなど。

もう極楽に直行だから年忌法要はいらないのでは?という疑問もあるでしょう。

実際はどうなのかはわかりませんが、極楽ですぐに目覚める方もあるが、長い方はすぐに目覚めないで極楽で20小劫と言う気の遠くなるような時間の間、蓮華の中に入って待つという。定かな時間は分りませんが数百万年・数千万年かも。

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極楽往生と言ってもそういうのが上品上生から下品下生目で9クラスある。

極楽行ってら阿毘跋地といって、もう輪廻はしないけど待機時間が半端じゃないことになっている。

50回回忌・100回忌でもまだ目覚めない。

目が覚めたら地上で人類は滅んでしまっているかも。(笑)

だから理屈としてそのバックアップとして故人のためにお経を読むのはとてもいいことだと思うのです。故人が蓮華の中で寝ているうちに功徳が届くわけですね。

実際は極楽行くのはそんなに簡単なことじゃないと思うけど行く人はポンと行くかも。

ちなみに 天台法門のお念仏は「融通念仏」と言ってお互いの念仏がリンクして功徳を盛り立てるお念仏。

諸仏がお互いに加持しあう密教の仏仏加持みたいな思想です。おそらく思想史的には関係して生まれてきた考えと思います。

だから理屈で言うなら一人であげるより二人、二人より三人と皆であげた方がありがたいかもしれない。

この天台の念仏に特化して江戸時代に生まれたのが「融通念仏宗」です。